自宅にいながら、ロマンティックなイギリス旅へ。
こんにちは、マリーです。
記念すべき第1回目の書評(?ただの感想文ですが、、笑)は、憧れの松本侑子さんの旅行紀について書かせていただきます。
最近TVでもSNSでもコロナウイルスのニュースが飛びかっており、海外の都市ではロックダウン(=都市封鎖)する所も。日本でも、ここもとの感染拡大への対策として、休日の外出自粛要請が出されましたね。
せっかくのお花見シーズン、歓送迎会の時期に残念だなぁという気持ちもあると思います。でも、今の時期、じっと我慢しなければいけません。
…と、そんな皆さんが仰ってるようなことを言いつつ、インドア派の私は、実はこの引きこもりタイムが楽しみで楽しみで仕方ありませんでした。笑
自室でお気に入りのクラシックのプレイリストを流しながら、じっくり外国語の勉強をし、読書をする。
読書をしながら、遠い異国の地に想いを馳せる。
まさに至福の時間。
そんか引きこもりタイムにぴったりな、イギリスのファンタジーの世界を旅できる1冊の紹介です。
『ロマンティックな旅へ-イギリス編ー』/松本侑子
この本は、作家であり翻訳家である松本侑子さんが、お仕事の文学ツアーや、ご自身の個人旅行で訪れた、イギリスのファンタジーゆかりの土地の旅行記を集めたものです。
出版は1997年と、少し前なので、書店やAmazonで探すよりも、お近くの図書館で探したほうが早いかもしれません。私も家の近くの図書館に所蔵されているものを借りてきました。
掲載作品
などなど…
タイトルを見るだけでワクワクするような作品たち。
こうして見ると、イギリスの有名なファンタジーもいくつかの作品がディズニー化されていて、ディズニーの偉大さを改めて思い知らされました。
懐かしいあの作品を再度深く味わいたくなる
作品の中の約半数は、小さい頃読んだけれどそれっきりの作品でした。
例えば『不思議の国のアリス』。
あの奇想天外なストーリーは1度読むと長い間読んでいなくても印象的に心に刻まれていましたが、背景やモデルのことはこの本を読んで初めて知りました。
アリスは実在するアリス・リデルという子がモデルであること、『不思議の国の……』はアリス・リデルにせがまれてルイス・キャロルが即興で作った物語であること、ルイス・キャロルはロリコンの数学者だったこと……(これはあまり知りたくなかった!?笑)
そんなエピソードを読み、作者が生前生活していた家や周辺の公園、教会などの写真をみていると、大人になった今、もう一度読んで新たな味わいを楽しみたいという気分にさせてくれます。
新しい作品との出会いに胸おどる
中には名前はあまりにも有名過ぎて知っているけれども読んだことのない作品、名前すらも初耳の作品もありました。
でも大丈夫です。読んだことのない作品であっても、松本侑子さんの素敵な紀行文と鮮やかなカラー刷りの写真によって、物語の世界に足を踏み入れられました◎
特に印象的だったのは、『トムは真夜中の庭で』/フィリパ・ピアス。
恥ずかしながら名前も初めて知った作品でしたが、すぐに積読リストに加えました。
いつかこのブログでも感想を書けたらと思います。
ある1人の人の心の中と、夜の夢の中の世界が重なり合い、繰り広げられる心温まるストーリー。
この作品のことを知ることが出来ただけでも、この本を読んだ甲斐があったなぁと思います。
結論:私もイギリス文学旅に行きたい!
旅行紀なので、作品の背景やあらすじだけではなく、ゆかりの地へ行く際の道中のお話や、ホテルでのお食事について書かれていることも醍醐味です。
自分のお部屋にいながらイギリスの美しい古都や湖水地方の自然あふれる情景、活気あるロンドンの街を散策している気分になれるこの本は、外出自粛ムードで、ヨーロッパ旅行なんてもってのほか!という今日この頃にもってこいだと思います。おすすめです。
あぁ、でも私もイギリス文学旅に実際に行きたい!という気持ちも強くなりました。
この本にも掲載されている作品に加え、小公女、パディントン、ハリーポッターに秘密の花園……
イギリスには素敵なファンタジーが溢れかえっています。
早くコロナウイルスが無くなり、もとの平穏な日々が戻りますように。